アーレックス株式会社

AREX Life

100%満喫、カリフォルニア・ライフの楽しみ方

ホームスクーリングから考える、アメリカの教育の形。

Kumiko Miller〈アメリカ・カリフォルニア州在住〉



現在は、多くの国で「義務教育」制度があり、年数はさまざまですが子どもたちは学校へ通い、学ぶ権利があります。日本でも子どもたちは当たり前のように小中学校へ通っています。しかし、そんな私たち日本人の考えとはかけ離れた教育理念「ホームスクール」が、昨今のアメリカでは増加傾向にあります。

ホームスクールというのは、文字通り学校へ通学せず、自宅で義務教育の課程を行う教育方法です。全国一律な教育で育った私たちにとっては、「学校に通わずに自宅で学習するなんて」と感じるのが一般的だと思います。アメリカでもまだメジャーといえるほどではありません。
とはいえ、ホームスクールの数がここ数年の間で2〜8%の割合で増加しているのも事実です(※1)。私たち日本人からすると、学校に通わない理由といえば「登校拒否」などネガティブなイメージがつきまといますが、なぜアメリカではホームスクールが選択されるのでしょうか?



私のまわりにも、ホームスクールを実践している家族が3組います。彼らに共通しているのは、オーガニックな生活スタイルをベースとしながら、こだわりある子育てをしているということです。だからこそ学校での教育に不安や不満、公教育では満たされないと感じる部分を自分たちで補い、「より良い教育を与える」ために積極的にホームスクールを選択しています。



実際ホームスクールの現状を示すリサーチでは以下のようなデータが公表されています。

●ホームスクールを実践している子どもたちの成績は、標準的な学力テストにおいて平均的に15%〜30%スコアが高い。
 そしてその成績は家庭の収入や学歴には相関しない。(※1)
●ホームスクールの子どもたちは、大学入試テストであるSATやACTなどのテストで平均以上の成績であり、大学も以前より
 積極的に受け入れを行うようになっている。(※1)
●ホームスクールの子どもたちは、自己肯定感やリーダーシップ、自己理解、社会貢献などにおいて、社会的・情操的・心理的
 に平均値を上回る結果が出ている(※1)

一見、ホームスクールに傾倒しすぎているデータのようにも感じられますが、積極的に前向きな姿勢でホームスクールを選択する人も多いので、あながち間違いではないのでしょう。



このように「学校」という概念にとらわれず、受けたい教育・受けさせたい教育を選択する姿勢は、非常に合理的であるとも感じます。実際に前述のようなデータにふれると、むしろ学校よりホームスクールの方がよいのではないか?という思いすらよぎります。
とはいえ、学校という場所で一緒になった友達とコミュニケーションをとりながら成長していくこともかけがえのない経験であると考える私にとって、現時点で娘にホームスクールでの教育を行う考えはありません。
ただ、ホームスクールの子どもたちが、他人と交わることがないのかと言えばそういうわけではなく、課外活動や慈善活動などの集団活動に積極的に参加し、コミュニケーション力を磨いています。
また、インターネットを活用すれば学校という場所にこだわらなくても教育に関する様々な情報はいつでもすぐに入手でき、人ともつながることができます。そういった時代背景がホームスクーリングという概念にマッチしているのかもしれません。
今後もさまざまな技術の台頭により、教育の方法も時代に合わせ進化していくことでしょう。もしかしたら近い将来、日本の学校の姿も今とはまったく違うものになっているかもしれませんね。

カリフォルニアから私が発信するコラムは、今回が最後となります。少しでも現地ならではの情報を皆さまにお届けできていたのなら幸いです。
まだまだカリフォルニアには他にも伝えきれていない魅力が盛りだくさん!チャンスがあればぜひご自身の目で確かめに来てくださいね。ありがとうございました。

参考資料
(※1)RESEARCH FACTS ON HOMESCHOOLING
https://www.nheri.org/research-facts-on-homeschooling/


Kumiko Miller
海あり山ありのカリフォルニア オレンジカウンティより 自然やアウトドアの魅力たっぷりのローカル情報をお届けしたいと思います。
○プロフィール
気がつけば在米も10年目に突入。超がつくほどマイペースな旦那君と6歳児のやんちゃ盛りの娘との生活に日々奮闘している商社勤務のワーキングママです。
南カリフォルニアを中心にママを繋ぐコミュニティー LALAMAMA 発信のお手伝いもしています。現地で生活するママ達のインタビューは読み応えたっぷりですよ!ぜひご覧ください。
【LALAMAMA】  http://www.thelalamama.com
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