アーレックス株式会社

AREX Life

まだ知らないベトナムを、ハノイの街角から。

多くの人の支えが欠かせない、ベトナムの子育て事情。

Mai〈ベトナム・ハノイ在住〉


夜の広場で遊ぶ子どもたち。

ベトナム人が子煩悩であることは前回お話しましたが、今回は、そんな彼らの子育て事情をみていきたいと思います。

ベトナムは基本的に夫婦共働き。そのため、子どもたちは同居、または近くに暮らす祖父母に預けるというケースが多くみられます。親子が一緒に過ごす時間は仕事が終わってから。けっこう遅い時間まで子どもをバイクに乗せてドライブに出かけたり、公園で遊ばせたりしています。
夜間に街なかの広場で子どもたちが遊んでいる光景は、慣れないとびっくりします。親の気持ちもわからなくはないですが、夜更かしはちょっと心配ですね……。

ハノイには地方からたくさんの人々が職を求めて集まってきます。そのため、ハノイ出身という人はもはや少数派です。
では、預ける実家が遠い核家族世帯はどうしているのでしょうか。お話を聞いたなかには、仕事のある平日は子どもを田舎の実家に預け、週末だけ会いに帰るという夫婦もいました。また、預けるところがない場合は、シッターや家事のお手伝いさんを雇っています。
働き手は地方から出てきた女性が多く、住み込みや通いで子どもたちの面倒を見ています。日本ではハウスキーピングやベビーシッターサービスはちょっと贅沢なこと、というイメージがあるかもしれません。そもそも家事を人に頼むということに抵抗感がまだあるように思います。しかし、ベトナムではやむを得ない子育て事情であること、そして都市で仕事を必要としている人がいるという状況が重なって、一般的になっています。

未就学児を預ける幼稚園も数多くあります。時々、お散歩途中の幼児の集団に出会うことがありますが、それはもう蜂の巣をつついたような騒ぎです。ベトナムの子どもたちはとにかく元気ですから、先生たちも大変。人数が多いし、声も大きく、動きも激しい。
でも、子どもは騒ぐもの、特に男の子は悪戯をすることが元気な証拠、とするお国柄なので、先生はもちろん街行く人も迷惑がる様子はありません。ずいぶんおおらかですね。


学校にバイクで送り迎えする様子。

成長して、学校に通うようになったらまた大変。地区によっては子どもの人数が増えすぎて公立学校に収容しきれず、午前と午後の2部制に。送り迎えの時間帯には保護者のバイクで学校周辺が渋滞しています。
また、冷房がないので6~8月の酷暑の時期は長い夏休みとなり、新学期は9月から始まります。休みの間、あちこちでサマースクールが開かれ、英語教室はほとんど託児所と化しています。教室の中には昼ご飯付きで朝から夕方まで預かってくれるプログラムもあり、共働きの家庭は助かっているようです。


学校へ通う生徒。

こうした状況であるため、比較的高所得者が集まっているハノイでは私立学校も増えています。学費は随分高額なのですが、整った設備、英語で行われる授業など、特色ある教育環境を求めて私立を希望する親も増えているようです。

大事にしている分、子どもたちへの期待は高くなるもの。そのあたりの教育熱は、回を改めて詳しくお伝えしたいと思います。


Mai
ベトナムの首都ハノイより、カオスなアジア都市の日常をお届けします。
○プロフィール
2016年よりベトナム・ハノイ在住。趣味は外国語学習。ただし、なかなか特技にならない1児の母です。
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