アーレックス株式会社

AREX Life

ドイツの“いま”を知る、食・住・休レポート

ドイツ住宅事情のいま~ベルリンの場合~

KC〈ドイツ・ベルリン近郊在住〉


ベルリンテレビ塔と街の遠景。

どこの街や国に住むにしても、住宅探しには時間とエネルギーが必要だと思います。
自分や家族が生活する場所ですから、できるだけ理想に近い場所を探すために気合いが入りますよね。

2000年代初め、ドイツに幾つかの不動産物件を所有している人が、価格の上昇が見込める不動産を購入するなら、ドイツ内でも価格が元々高い水準にあった「ミュンヘン、フランクフルト、ハンブルグ」だと話していたのを覚えています。しかし、それも今や昔話になりました。
ミュンヘンは今でもドイツで一番平均家賃が高く、住宅事情が厳しい都市ですが、ドイツ全体でも都市の住宅価格上昇が加速しています。

2008年に私がベルリンに引越しした当時は、まだ住宅を手頃な価格で探すことが困難ではありませんでした。しかし、その後不動産価格は上がり続け、今では住宅を購入するにしても賃貸するにしても高騰し、一筋縄ではいかなくなってしまいました。
ベルリンの賃貸アパート1平方メートル当たりの平均賃料は、2008年には5.15€でしたが、2018年現在9.91€と過去10年で2倍弱上昇したのです。


引っ越しの様子。

元々ベルリンは、自然環境に恵まれ、不動産価格を含めて物価も比較的安く、住みやすい街といわれてきました。そのため国内外から人の流入が増加し、ベルリン市(Berlin Senate Department for Urban Development and Housing)の資料によると、市の人口は2018年現在370万人強と、過去10年間で約37万人も増加しました。

この影響は、身近なところでも見ることができます。例えば、住宅物件見学の様子の変化もその一つ。

ドイツの住宅物件の見学は、まず日時が指定され、現地集合をして見てまわるというパターンが大半ですが、10年前はどこの見学会場でも参加者がパラパラといる程度の状況でした。
それが今や、物件見学といえば、人々がぞろぞろと列をなして住まいの中に入っていくという、まるでイベント会場のような様相を呈しているケースもあります。

ベルリンは魅力的な都市として人々を惹きつける要素があり、住宅事情が厳しいながら人の流入はこれからも続きそうな気配があります。街の魅力を保ちつつ、人口増加などの問題点が今後住宅や暮らしにどのような影響を及ぼすのか、非常に興味深いところです。


KC
ベルリン近郊の村から、個性的で楽しいドイツの情報、ベルリン&ブランデンブルグ州の“いま”を、親目線、外国人目線、女性目線を織り交ぜながらご紹介します。
○プロフィール
愛知県生まれ。ロンドン、ミュンヘンを経て、ベルリンで約10年を過ごし、2018年にベルリン近郊の村へ転居。夫と2人の子どもたちとスローライフを実践中。ベルリンで仕事、ブランデンブルグ州でプライベートという生活。ベルリンの緩さと懐の深さ&ブランデンブルグの静けさが気に入っています。
【ブログ】ベルリン定住記  https://ameblo.jp/ckjkfk/
お問い合わせ・資料請求(無料) 来場予約(無料)
サイトマップ