開放感のある家とは?
チェックすべき5つのポイント。

「明るい陽の光が降りそそぐリビング」「心地のよい風が吹き抜けるLDK」
そんな開放感のある家に憧れをもつ人は多いのではないでしょうか。
開放的なマイホームを叶えるには、いくつかチェックポイントをクリアする必要があります。そのポイントを押さえれば、隣家との距離が近かったり、狭小地であったとしても、設計士のアイデアと工夫次第で開放感を演出することが可能です。
そこで今回は、開放感のある家の特徴と押さえておきたいポイントを解説。また開放感を実現した実例も写真付きで紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
開放感のある家の4つの特徴
開放感のある家とは、室内空間が広く感じられる住宅のこと。広々とした空間は、家だけではなく、そこに住まう人も開放的にさせてくれます。そんな開放感のある家にはいくつかの共通点があり、その一つひとつを満たしていくことで、家族の絆が深まるような明るい住まいが実現できるでしょう。
1.天井が高い
開放感のある家の多くは、吹き抜けや勾配天井が取り入れられています。高い天井は圧迫感を与えず、部屋全体を広く見せる効果があるためです。天井の高さを活かして大開口窓を配する家も多く、差し込む光が部屋中を明るく照らしてくれます。
また高い天井は、照明器具の自由度も高く、シャンデリアやシーリングファンライトなども無理なく設置することが可能。大型家具や家電を入れても圧迫感を与えにくい点も天井を高くするメリットの一つです。
2.内観に明るい色を取り入れている
内観の色も開放的な家づくりに大きく関わっています。天井や壁を明るい色にすることで、差し込む光を反射させ、部屋全体を明るく見せることができます。自然なトーンを基調とした配色にすれば、さらに効果を期待できるでしょう。
また、ブルーグレーやネイビーといった寒色系の色をアクセントとして加えると、間取りに奥行きが生まれ開放感を演出できます。天井や壁の色だけでなく、家具などでアクセントカラーをプラスするのもおすすめです。
3.自然を身近に感じやすい
開放感のある家は、緑や風、日の光など、自然を感じやすい間取りが特徴的。壁を減らして家全体の風通しを良くしたり、大開口窓でたっぷりと日の光が差し込む空間をつくるなど、身近に自然の安らぎを感じられる設計となっています。
また公園や学校など、比較的自然の多い場所が間近にある場合は、景色を一望できるような大きな窓を設けることで、移ろう季節を楽しむこともできます。
4.家族とのコミュニケーションが取りやすい
部屋の区切りが少ない開放的な家は、家族とコミュニケーションを取りやすい傾向にあります。区切りを無くしてリビングを2階までの吹き抜けにすれば、2階の自室にいる家族にも声をかけやすくなるでしょう。誰がどこにいるか把握しやすく、離れた場所にいても常に家族の気配を感じられることから安心感も得られます。つながりのある空間にいるものの、適度な距離が保たれるため、窮屈に感じることもありません。
また、リビング・ダイニングなどから直接行き来できる続き間の和室があれば、リビングと一体化させて広く使用したり、来客用の部屋にするなど、和室を様々な目的で活用できます。扉を開けていれば空間に広がりも生まれ、開放感のある家に仕上がるでしょう。
開放感のある家にするための5つのチェックポイント
続いては、開放感のある家に住むために注目すべき5つのポイントを見ていきましょう。
1.プライバシーの確保
大きな窓を配した家は、開放感がある一方、プライバシーの確保が重要となります。せっかくの大開口窓でも、人通りの多い道路や隣家に面していると、外からの視線が気になってしまい、カーテンを閉めたままになってしまうケースもありえます。大きな窓を設ける場合は、次のような方法でプライバシーを守りましょう。
●フェンスや塀、植栽などを設置する
●中庭に面した部分に大きな窓を配置する
●インナーテラスをつくる
中庭やインナーテラスは、屋内の延長線のように見える効果もあり、より開放感を与えてくれます。
2.冷暖房効率
開放感のある吹き抜けですが、冬場にエアコンをつけても暖かい空気が上に上がってしまうため、1階の暖房効率が下がることがあります。一方夏場は、暖かい空気が2階にこもりやすく、夜になってもなかなか気温が下がらないケースもありえます。
開放感のある家は、広々として開放的だからこそ、冷暖房効率が下がる可能性がある点を考慮し、事前に対策を取ることが重要。「シーリングファンを付ける」「二重窓を追加する」「全館空調を採用する」など、どのような対策ができるのか、あらかじめチェックしておきましょう。
3.耐震性
開放感のある家は、壁や柱が少なくなるため、従来型の住宅と比べて耐震性が低下する恐れがあることも忘れてはいけません。
広々とした高い吹き抜けの家は、空間内に柱や耐力壁を設置できないため、一本当たりの柱にかかる荷重は当然大きくなります。また、本来天井や床がある場所に空間をつくっている場合は、地震の横揺れに弱くなる可能性も…。開放感のある家に住む場合は、耐震性について事前に確認しておきましょう。
アーレックスでは、綿密な地盤調査やベタ基礎工法の採用などにより、全棟で高い耐震性(耐震等級3)を実現しています。また自社内に構造設計士が在籍しており、一棟につき400ページにも及ぶ緻密な構造計算を実施。マンションなどの高層建築物と同等の計算法を木造住宅に採用することで、安全性・耐震性の高い住宅を提供しています。
4.ライフスタイルに合わせた間取り
開放感のある家は、部屋の区切りが少なくコミュニケーションが取りやすい反面、音や匂いが気になる可能性があります。そのため音や匂いがどのように伝わるのか、事前にイメージしておく必要があります。
また家族が増える可能性があるのであれば、仕切りを設けるなどの対策が対応可能かどうかもチェックしておきたいポイント。開放感のある家に実際に住んだ場合、「どのような動線になるのか」「ライフスタイルはどう変わっていくのか」など明確にしておくことで、長期にわたって快適に過ごすことができる住まいを実現できるでしょう。
5.メンテナンスのしやすさ
吹き抜けなど高い場所に窓や照明器具がある場合、掃除やメンテナンス方法を考えておく必要があります。照明器具もLEDであれば頻繁に交換する必要はないものの、必然的に汚れは溜まってしうため、ホームセンターなどに売っている高所用の窓用ワイパーや脚立などを使って、自分たちでメンテナンスできるか確認しておきましょう。高所の掃除やメンテナンスは危険が伴うため、専門業者に頼むのもおすすめです。また、近年はシーリングファンの高さをリモコン一つで変えられる専用の電動昇降機なども販売されているので、一度検討してみるのも良いでしょう。
「こんな家に住みたい!」開放感のある家の実例
ここからは、具体的に開放感のある家の実例を紹介。どの家も開放的なつくりながらも、それぞれに個性のある間取りとなっています。
プライバシーと日当たりが共存する家
最初に紹介するのは、「リビングは南側」という常識にとらわれないモダンな住宅です。リビングは日の当たる南側が一般的とされている中、この物件はあえて南側にLDKと続き間の和室を計画。和室を外部と生活空間の間のバッファゾーン(屋内と屋外の中間に設ける空間)とし、採光はリビングの吹き抜けから取り込んでいます。
また和室の建具を閉じれば、気になる外部からの視線や騒音をシャットアウトすることが可能。プライバシーの確保と採光のどちらも実現し、開放的なつくりながらも気になるポイントをクリアした、自由な空間を楽しめる一邸です。
プライベートテラスのある家
次に紹介する物件は、プライベート空間を楽しむ屋外テラスのある住まい。LDKに面して屋外テラスを計画することで、室内に自然光と心地良い風を取り込みました。大開口窓によってテラスと室内が一体となることで、より開放感の溢れる家に仕上がっています。
またスタイリッシュなホワイトキューブの外観は、リゾート地に佇むモダン住宅をイメージ。一部大判タイルを配しているため、見る人に上品な印象を与えます。
都市に寄り添う家
最後に紹介するのは、都市部にありながらも、ゆとりあるLDKを叶えた住まい。勾配天井を活かしてリビング・ダイニングを2階に計画し、間接照明による演出で上質で開放感のあるLDKに仕上げました。
一般的に2階にリビング・ダイニングのような広い空間を配置する場合、1階に個室を計画する間取りになるため、その分2階を支える柱が多くなり、耐震性能の向上も期待できます。
「開放感のある家」の特徴を理解して理想の住まいを見つけよう
天井に高さを出したり、大開口の窓を配置するなど、間取りを工夫することで、都市部や住宅密集地でも開放感のある家を実現できます。明るい光を取り入れた開放的な住まいが、おうち時間を充実したものにしてくれるでしょう。プライバシーや冷暖房効率、耐震性など、事前に注意しておきたいポイントを押さえつつ、ぜひ理想の住まいを見つけてください。
アーレックスでは名古屋市・豊田市を中心に、開放感のある家を多数取り扱っています。注文住宅で理想の家を建てたいという方、見た目の美しさだけでなく、高い機能性を兼ね備えた分譲住宅をお探しの方は、ぜひ一度そのイメージをお聞かせください。