導入しないと損!?
太陽光発電システムのメリット・デメリット。

最近、街中で太陽光パネルを目にすることが増えたと感じている方は多いのではないでしょうか。実際に太陽光発電導入量は年々増えており、世界的に見ても日本は中国、アメリカにつぐ世界3位とトップクラス。家庭用太陽光発電の導入数も増加傾向にあることから、今後ますます需要が高まると言えます。
では実際に、太陽光発電システムの何が良いのでしょうか。今回は、太陽光発電システムの基礎からメリット・デメリット、さらに予算の問題まで詳しく解説。導入を検討されている方は、ぜひ今後の参考にしてください。
太陽光発電システムとは?
太陽光発電システムとは、その名の通り「太陽光」から電気を生み出す発電の仕組みのこと。主に住宅やオフィスビルの屋根に設置されている太陽光パネル(太陽電池モジュール)に光が当たると電気が発生する現象が利用されています。
二酸化炭素(温室効果ガス)を出さない発電方法として注目されており、日本において政令で定められている再生可能エネルギーの一つでもあります。
太陽光発電のシステム構成
太陽光発電システムは、下記の機器によって構成されています。
太陽光発電の仕組み
では実際に、どのようにして電気をつくり出しているのでしょうか。続いては、集めた電気を家庭でも使える電気へと変換するまでの流れについて紹介します。
1.発電した電気を一つにまとめる
まずは、屋根に設置された太陽光パネルに太陽光が当たって発電した電気を『接続箱』で一つにまとめます。
2.家庭で使用可能な電気に変換する
一つにまとめた電気は家庭で使用できない「直流電力」のため、家庭で使用できる「交流電力」に『パワーコンディショナ』を使用して変換します。
3.電気製品に使用する
『パワーコンディショナ』から『分電盤』に接続することで、建物内の電気製品に太陽光で発電した電気を使用することができます。
周辺機器
太陽光発電システムには、発電した電力をリアルタイムで確認できる機器が存在します。
カラーモニター
太陽光発電システムの発電量、消費電力、売電量をリアルタイムに確認できます。
電力検出ユニット
スマートフォンやタブレットなどで状況を確認したい場合に必要な装置です。
各機器の寸法、詳細仕様はメーカーによって異なりますが、アーレックスにて太陽光発電システムを導入する場合は「標準仕様」となっています。
アーレックスが推奨する太陽光パネルの設置方位・角度
太陽光パネルを設置する方位によってパネルに当たる日射量が変わるため、必然的に発電量も変わってきます。設置方位としては南向きがベストですが、他の方位に設置することも可能です。
ただし、北面の屋根に設置する場合は、他の方位に比べて太陽光パネルの発電出力が少なくなり、条件によっては太陽光パネルの反射光が近隣へ影響を与える可能性が高くなるため注意が必要です。
※参考資料:太陽光発電協会ホームページ
※南面を100%とした時の発電量比率(東京都にて太陽光パネルを水平に対して30度傾け、真南に向けて設置した場合の計算例)
また、設置角度によっても発電量は大きく変化します。「太陽光発電協会」によると、最も効率よく発電できる設置角度は、約30度の勾配に太陽光パネルを取り付けた時。つまり、1年を通じて最も日射量が大きくなる条件は、真南の方位で約30度の傾斜角度の時と言えます。
※約30度の傾斜角度をつける場合、架台が必要となります。
※参考資料:太陽光発電協会ホームページ
※東京都における日射量の方位角度、傾斜角度別の関係
太陽光発電システムの導入に必要な予算
太陽光発電を導入するためには、太陽光パネル以外にもパワーコンディショナや接続箱、架台など、様々な設備を組み合わせる必要があります。それらを組み合わせたものを「太陽光発電システム」と呼び、さらに設置費用がかかります。
太陽光発電システムの導入費用を大きく左右するのは、太陽光パネルの量です。一般的に4~5kWの導入が多いことから、上記の経済産業省のデータに基づいた計算上、約115.2万~144万円の予算が必要となります。
アーレックスでも概ねこの金額に近い費用となりますが、建物の間取りや屋根形状、社会情勢による価格変動などによって金額は変わりますので、その都度お見積りにてご対応いたします。
教えて! 太陽光発電システムのFAQ
太陽光発電システムに関して、良くご質問いただく内容をまとめました。
Q.曇りや雨の日に電気は使えますか?
A.曇りや雨の日は日射量が少なくなるため、必然的に発電量が減りますが、電気が使えなくなるということはありません。太陽光発電だけでは賄えない場合、不足分の電気を電力会社から購入し、太陽光で発電した電力と併用して使用することができます。
Q.太陽光パネルの汚れによる発電量への影響はありますか?
A.ゴミやホコリなどが太陽光パネルの表面に付けば、発電量が数%ダウンすることはありますが、日本の場合、定期的な雨や風で洗い流され、ほぼ元の能力に回復すると言われています。「屋根に登って太陽光パネルを掃除しなければならない…」ということは殆どありません。
Q.「初期費用0円ソーラーサービス」は、本当に初期費用ゼロで太陽光発電システムを導入できますか?
A.太陽光発電システムを設置するための初期費用を住宅居住者の代わりに初期費用0 円ソーラーサービス事業者が負担してくれます。住宅居住者は初期費用ゼロで太陽光発電設備を導入し、その発電電力を利用することができます。契約内容には、主に「電力販売契約」と「リース契約」が存在します。
■電力販売契約
太陽光発電システムによって発電した電気を優先的に消費し、その消費した電力を使った分だけ「電気料金」として事業者に支払う。
■リース契約
設置された太陽光発電設備を長期間借り、毎月決まった料金を「リース代」という形で支払う。
サービス事業者に月々支払う料金によりますが、一般的には10~20年程度でサービス事業者が設置費用を回収し、その後、設置された設備は無償で契約者に譲渡されます。
※別途工事代が発生する場合があります。詳しくは指定するサービス事業者にお問い合わせください。
Q.機器の寿命はどれくらいですか?
A.太陽光パネルは20年以上、パワーコンディショナは10~15年と言われています。パワーコンディショナの場合は設置後、4年に1度の点検を行い、必要に応じて部品交換や機器の取り換えを行うことが推奨されています。
Q.停電時でも電気は使えますか?
A.停電時でも「自立運転機能」で電気を使うことができます。使用方法はメーカーや機種によって操作方法が異なる場合がありますので、詳しくはメーカーの取扱説明書などでご確認ください。あらかじめ停電時に備えて、平常時に「自立運転機能」の操作方法を確認しておくことをおすすめします。
Q.設置に補助金はありますか?
A.地方自治体によっては、支援制度を設けている場合があります。複数の補助金制度と併用できない場合もあるため、詳しくはアーレックスの担当者へお問い合わせください。
太陽光発電で叶えるZEH住宅
住宅の断熱性能を上げ、省エネ効果の高い最新設備を取り入れるとともに、太陽光発電などの再生可能エネルギーを創ることで、年間の一次消費エネルギー量の収支をプラスマイナス“ゼロ”にする住宅を「ZEH住宅」と言います。
アーレックスでは、全物件が標準仕様で「ZEH水準」となっていますが、完全な「ZEH」ではありません。そのため「ZEH住宅」を目指すのであれば、太陽光発電設備の導入が必要となります。災害時の非常用電源や電気代の節約、太陽光発電設備で発電した電気の時給自足など、相乗効果が期待できる「蓄電池」のご提案も可能となっていますので、ぜひ一度ご相談ください。
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Life Style Magazine:いまさら聞けないZEHの基本。メリット・デメリットや補助金制度について解説。
メリット・デメリットを知って後悔のない選択を!
今後さらに需要が高まっていくと言われている「太陽光発電システム」。ベストな形で導入できるように、まずは太陽光の基本を知ることから始めましょう。アーレックスでは分譲住宅であっても、注文住宅であっても、太陽光発電システムを導入することが可能です。少しでもご興味のある方は、ぜひお気軽にご相談ください。