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2025.12.22

アクセントウォールの活用事例3選。
特徴や魅せ方のポイントも紹介。

手軽に空間をおしゃれに演出できる「アクセントウォール」。壁の一部を別の素材や色に切り替えるだけで、部屋を広く見せたり、空間にメリハリをつける効果が期待できることから、多くの住宅で取り入れられています。

今回は、そんなアクセントウォールのメリットや注意点、失敗しないための素材選びや設置場所のポイント、導入事例まで詳しく紹介していきます。

アクセントウォールとは?

「アクセントウォール」はその名の通り、部屋のアクセントとなる壁のこと。壁の一部に異なる色や素材を採用し、空間に立体感やメリハリを生み出すインテリア装飾方法です。統一感のある部屋に部分的な変化を加えることで、おしゃれで個性的な印象の部屋に仕上げることができ、自由な表現を楽しめます。

使用される素材は多岐にわたり、用途や機能に応じて自由に選ぶことが可能。主な素材と特徴は以下の通りです。
●壁紙(アクセントクロス):豊富な色柄とコストの手軽さが魅力
●タイル:耐久性に優れ、水廻りやエントランスに最適
●木材や石材:自然な風合いと高級感を演出
●モルタル:無機質でスタイリッシュな雰囲気を演出

アクセントウォールを導入するメリット

アクセントウォールは、デザイン性の向上や暮らしやすさなど、多くの利点が挙げられますが、今回は数あるメリットのなかでも特に優れた2つの特徴を見ていきましょう。

空間にメリハリと広がりを与える

壁の一部にアクセントウォールを取り入れると、部屋の印象が単調にならず、空間にメリハリが生まれます。特定の壁に視線を集める効果もあり、リビングやダイニングの一面だけに異なる色や素材を使えば、自然と視線が引き寄せられ、奥行きのある広がりや開放感を感じられるでしょう。

素材によって様々な雰囲気を演出できる

自分の好みに合わせた素材やデザインを選ぶことで、個性を演出できる点もアクセントウォールの魅力。使用できる素材は様々で、なかでも人気が高いのは石や木材などの「天然素材」と、バリエーションが豊富で耐久性にも優れた「タイル」です。

天然素材は上品で高級感のある雰囲気を演出でき、光沢のあるタイルやメタリックな素材はモダンで洗練された空間に仕上げることができます。選ぶ素材によって部屋の印象をガラッと変えられる点もアクセントウォールの大きなメリットの一つです。

アクセントウォールを導入する際の注意点とポイント

アクセントウォールは種類が多く、どんな色・素材をどの部屋にどのように導入すれば良いか迷ってしまう方もいるかと思います。気に入ったアクセントウォールでも、特徴を正しく理解していなければ、イメージとは違った部屋になってしまうこともありえます。失敗しないためにも、続いて紹介する5つのポイントを事前に押さえておきましょう。

1.部分的な施工&明るい色調がおすすめ

アクセントウォールは使用する面積が広すぎると、その色や柄の印象が部屋の中で目立ちすぎてしまうことがあります。一方で小さすぎると、アクセントウォールとして物足りなく感じてしまうでしょう。

アクセントウォールを取り入れる場合は、部屋全体の20~30%がベストと言われています。また壁が4面ある場合は、1面だけにアクセントウォールを採用するのが基本。多用しすぎると壁の主張が強くなりすぎて、狭くごちゃごちゃしたイメージを与えてしまう可能性があります。

またダークカラーなどの濃い色や派手な柄、大きな模様は、視線が強く引き付けられてしまうため、壁が実際よりも手前にあるように錯覚してしまいます。そのため圧迫感が生まれ、落ち着かない空間になってしまうこともありえます。

好みや表現したい部屋の雰囲気によりますが、最終的にどのアクセントウォールを取り入れれば良いか迷った場合は、明るい色調のものを選ぶのがおすすめ。床や天井と近い色味を取り入れることで、メリハリを保ちつつバランスの良い空間を演出できます。

2.メンテナンスしやすい素材を選ぶ

アクセントウォールは選ぶ素材によって、日々の手入れが大変になる場合があります。例えば凹凸のある素材やレンガ調のようなデザインは、見栄えが良い一方で埃や汚れが溜まりやすく、定期的な清掃が必要になります。

デザインよりも日々の手入れが楽な方が良いという場合は、凹凸の少ないものや、傷が付きにくく汚れにくい機能が付いたアクセントウォールを選びましょう。消臭効果のあるアクセントウォールもあるので、匂いが気になる玄関やトイレに採用してみるのも良いかもしれません。

3.アクセントウォールの適材適所を理解する

アクセントウォールの色や素材には、適材適所があることも理解しておく必要があります。例えば家族が長時間ともに過ごし、家具や小物などが多くなりがちなリビングには、ビビットな色よりも落ち着いた色合いがおすすめです。リラックスできてインテリアの邪魔もしないため、飽きのこない空間に仕上げられます。

またキッチンに汚れを拭き取りやすいタイル調やサブウェイタイル風の素材を選べば、毎日の掃除が楽になります。自由に選べるアクセントウォールですが、使う場所に適した色や素材があることも忘れないようにしましょう。

4.インテリアとの統一感を意識する

アクセントウォールはインテリアと調和させることで、より一層魅力を発揮できます。テイストの違うバラバラなデザインでは、落ち着かない空間になってしまうため、検討しているインテリアとのバランスも込みで選ぶと良いでしょう。

照明や家具にマッチする素材や色を選ぶだけでも、空間全体の調和が取れて、まとまった空間を演出できます。さらに床やカーテン、小物の色味とも連動させることで、さらに統一感が生まれ、居心地の良いおしゃれな空間を実現できます。

5.視線を意識して配置場所を決める

アクセントウォールをおしゃれに魅せるには、人の視線の流れを意識することが重要です。あまり人の目に入らない場所に配置してしまうと、せっかくのアクセントウォールの良さが機能しなくなってしまいます。アクセントウォールを検討する際は、生活動線や来客者の視線に目を向け、どこに目が行きやすいかを踏まえたうえで施工場所を決めましょう。

リビングであれば「テレビの背面」、寝室であれば「ベッドのヘッドボード側」など、部屋に入った時に自然と目が向かう場所へアクセントウォールを設ければ、空間がグッと引き締まり、おしゃれな印象を与えやすくなります。

部屋の広さや開放感を演出したい場合は、後退色 (空間の中で後ろに引っ込んで見える色のこと)である水色や青色といった寒色系がおすすめ。目線の流れを意識して設置場所や色を選ぶことで、部屋全体のバランスが整った魅力的な空間をつくり出せます。

アクセントウォールの活用事例3選【写真付き】

本章では、アクセントウォールを取り入れる際のヒントとして「リビング」「キッチン」「寝室」をピックアップし、具体的な活用事例を画像付きで紹介します。

リビング|家族が集う空間に落ち着きと上質をプラス

シックなデザインのアクセントウォールを設け、空間全体の印象をおしゃれに引き締めたリビングです。グレイッシュカラーのインテリアでまとめることで、スタイリッシュかつ落ち着きのある空間を演出しました。

色合いを合わせることで統一感が生まれ、おしゃれで広がりのある空間となっています。シンプルながらも存在感のあるアクセントウォールを採用し、モノトーンのインテリアや間接照明と組み合わせることで、洗練された都会的なLDKをつくり上げました。

キッチン|家事の気分が上がる華やかなアクセント

キッチンの近くに設置した飾り棚の壁には、光沢のあるタイル調のアクセントウォールを採用。間接照明の演出も相まって、より一層魅力を引き立てています。キッチンからも目が届く場所に設置しているので、料理中も視覚的なアクセントとなり、毎日の家事をもっと楽しく華やかにしてくれます。またタイル調の素材は汚れが付きにくい素材なので、掃除が楽なのも嬉しいポイントです。

寝室|落ち着きと安らぎをもたらす色と素材

間接照明と化粧梁(ルーバー)を掛け合わせた天井と、デザイン性のあるアクセントウォールを調和させることで、空間全体に静けさと上質感を演出。1日の終わりに心を落ち着かせてくれる優雅な寝室に仕上げています。

間接照明の柔らかな光が帯のように広がるドラマチックな演出が、寝室全体の圧迫感を軽減。眠りを誘うような意匠と色合いのバランスによって、落ち着きと安らぎのある空間を実現しました。

アクセントウォールで自分好みの空間を演出しよう

アクセントウォールには様々な色や素材があり、適切な色や素材を選ぶことで空間にメリハリと広がりを与え、視覚的な魅力も高めてくれます。ただし選び方によっては圧迫感を与えたり、定期的な手入れが必要となる場合もあります。導入を検討している部屋の用途や雰囲気に合わせて、適切な素材や設置場所を慎重に検討することが大切です。

アーレックスでは愛知県を中心に、多彩なデザインの一戸建てを手掛けており、各物件にアクセントウォールを巧みに取り入れています。県内各地で見学会も随時実施しており、実際の空間でアクセントウォールの効果やデザイン性を体感することも可能です。キャリアを積み重ねたプロフェッショナルチームが、一丸となってあなたのスタイルに合った空間づくりをご提案いたしますので、ぜひお気軽にアーレックスまでご相談ください。