知立市新林町Ⅲ

デザインコードによりつくられた街

デザインコードにより形成された、連続する街並み。
住宅一つひとつの間取りや形は異なるものの、
建築の高さや色を合わせ、さらにファサードの一部にデザインコードを設けることで、
規則性かつ調和のとれた街並みを形成することに成功した。

道に面した腰壁ほどの高さの塀は、各戸のテリトリーをやわらかく表現し、
同じ高さとすることで、景観形成に寄与。
また夜間には、塀の足元に設置したグランドライトによって
低い位置にあかりが点在し、美しい夜景を創りだす。

同じ間取りの同じ建物をコピー&ペーストし、画一的な街並みを形成するのではなく、
間取りが一つひとつ異なっていたとしても、デザインコードを統一することで
どこまで同じようなものとして知覚され、街並みが形成できるのかを試みた一例だ。