アーレックス株式会社

AREX Life

ドイツの“いま”を知る、食・住・休レポート

ドイツの休日は、本当に“休む”ためにある。

KC〈ドイツ・ベルリン近郊在住〉


ベルリンのムッゲル湖。船窓からカヤックやモーターボートを楽しむ人々を見る。

はじめまして!これから6回にわたりドイツの衣食住、なかでも食(食事情)と住(住宅事情)、そして休(休日・休暇事情)などを皆さんにご紹介したいと思います。

“休む日”と書いて休日

昨今、“働き方改革”やそれに類する言葉を見たり聞いたりする機会が増えました。長時間労働や休みの取り方は、日本では旬の話題ですね。
では、ドイツの働き方はどうかと言えば───私がこの国にやって来たばかりの頃、休日は文字通り “休む日”であることを、身をもって経験したことを覚えています。日本での癖がなかなか抜けず、土・日もオフィスへ行っていたのですが、そこには私以外の誰もいない!広い空間で、1人ポツンと仕事をしていました。
ドイツでは、どれほど机上に書類が積み上げられ、未読メールが受信ボックスに溜まっていようとも、休日は働くスイッチを「ON」から「OFF」へ切り替える日なのです。

わが家の子どもが通っている小学校では、基本的に週末は宿題が出たことがありません。既に子どもながら週末はしっかり仕事(学業)から解放される「OFF」の日だというスタイルが徹底されているのです。

休日と働き方や宗教との関係

ドイツは、お店も日曜日は閉店。皆が休む休日=買い物できるときなのに、“本日休業”ってどういう訳?と疑問を投げかけていました。そのときに聞いたドイツ人の考えは、「皆が休める日には店員も休むべきで、それは労働者の当然の権利。学校が休みの土・日は家族で過ごせるように親も休めるのが社会的に良い」ということでした。

また、ドイツはキリスト教徒が多く、日曜に礼拝があることや安息日であることも関連しているのでしょう。近年は多文化になってきていますし、礼拝などに参加するかどうかは個人によるのですが、そうした背景があることは確かです。

自転車、ベビーカー、乗馬でも、気軽に自然と親しめるベルリン近郊の森。

休日の過ごし方

それでは、ドイツでは誰とどのように休日を過ごしているのでしょうか?周りを見渡すと、家族で近くの森や湖を散歩する、親戚や友人などを家に招いて食事やお茶を楽しむ、家族や仲間とお出かけ(キャンプ、ハイキング、サイクリング、スキー、その他スポーツ、近隣都市へ日帰り・週末旅行など)、美術館や博物館、コンサート、イベントなどに行く、家でDIYをするなど、思い思いの場所で休日を楽しんでいるようです。

ベルリン近郊の田舎町にあるわが家は、100mほど歩けば森があります。休日は森の中を散歩したり、サイクリングしたりして森林浴を楽しんでいます。森というと、草木をかき分けながら獣道を歩くという様子を想像されるかもしれませんが、この辺りは第2次大戦後に植林され、割と手が入れられている森が多いのです。ベビーカーや自転車でも気軽に入れ、市民の日常生活の一部になっているといっても過言ではありません。ベルリン市内にもこうした森があちこちにあり、市民の憩いの場となっています。

ドイツに来てしばらく、この国は娯楽が少ないところだと思っていました。確かにアミューズメント施設のようなものは少ないのですが、いまでは遊びや息抜き、気分転換などは与えられた場所で楽しむだけではなく、自分で見つけるものであり、それが可能な国なのだと実感しています。
さて、次の休日は何をして過ごしましょうか。家族や仲間と相談してみようと思います。


KC
ベルリン近郊の村から、個性的で楽しいドイツの情報、ベルリン&ブランデンブルグ州の“いま”を、親目線、外国人目線、女性目線を織り交ぜながらご紹介します。
○プロフィール
愛知県生まれ。ロンドン、ミュンヘンを経て、ベルリンで約10年を過ごし、2018年にベルリン近郊の村へ転居。夫と2人の子どもたちとスローライフを実践中。ベルリンで仕事、ブランデンブルグ州でプライベートという生活。ベルリンの緩さと懐の深さ&ブランデンブルグの静けさが気に入っています。
【ブログ】ベルリン定住記  https://ameblo.jp/ckjkfk/
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